中高年齢者に起こりやすい症状

症状
手元を見る作業が長く続いた後で、目の奥や後頭部が痛くなります。
さらに首の後ろから肩に掛けて激しいコリを感じてきます。
もう少し症状が強くなりますと、気分が悪くなり、吐気や嘔吐を生じることもあります。
食事が取れないほど吐気がひどくなることもあります。

病名 眼から来る頭痛・肩こり

以前テレビで「話せば(離せば)分かる青春後期」という文句で何かの宣伝を行っていました。「離せば分かる」とは、新聞の文字を離して見なければ読み難くなる老視の始まりを意味するものでした。この青春後期以降に始まる頑固な頭痛や肩こりの原因が、眼であることが意外に多いのです。
一般に遠くが良く見える目は良い目と思われていますが、この判断は必ずしも容易ではありません。私たちは眼のピント合わせのために全く力を使わないときには遠くが見え、眼の中にある筋肉に力を入れることによって近くにピント合をわせます。ピント合わせに力を使い過ぎると、眼に疲れを感じるのです。同じように手元を見ていても、遠いところまでよく見える遠視の眼は、あまり遠くがよく見えない近視の眼よりも疲れを生じやすいのです。疲れがひどくなると、頭痛や肩こりの原因になります。
眼による疲れの症状は、手元を見る作業が長く続いた後で、目の奥や後頭部が痛くなります。さらに首の後ろから肩に掛けて激しいコリを感じてきます。もう少し症状が強くなりますと、気分が悪くなり、吐気や嘔吐を生じることもあります。食事が取れないほど吐気がひどくなることもあります。
診断はそれほど難しくはなく、現在の視力や若い頃の視力が参考になります。子供の頃から視力には自信があり、2.0の視力があったという遠視眼では、他の人達よりもわずかに早く青春後期を迎えております。患者さんの多くは比較的若い時期に読書用の眼鏡を作成して、持ってはおりますが、あまり頻繁には使用していません。眼鏡を新しくする毎に眼鏡レンズの度数を強くしてきた近視の人でも同じような症状が起こることがあります。
屈折異常の存在が正しく診断され、適正な眼鏡を装用しますと、症状はきわめて容易に消退します。内科や整形外科で治療を続けてもなかなか改善しない頑固な頭痛や肩こりのある人は一度眼科を受診することをお勧めします。